当番の自動割り当てとは?仕組みと、使うときの注意点

基本の考え方

当番の自動割り当ては「ランダムに配る機能」ではありません。何を基準に順番を決めているのか、うまくいかないときに何を見ればよいのかを、仕組みから説明します。

自動割り当てとは何か

当番の自動割り当ては、集まった希望と過去の実績をもとに、当番を機械的に決める機能です。「くじ引きの自動化」と誤解されがちですが、実際にはくじ引きとは正反対で、偏りをなくすための計算をしています。

手作業でやっていることを言語化すると、こうなります。

  • この日に来られる人は誰か(回答を見る)
  • その中で、最近あまり当番に入っていないのは誰か(実績を見る)
  • 先週も入っていた人は、できれば避けたい(間隔を見る)

自動割り当ては、この3つを人数分・日数分くり返しているだけです。10人×6日程度でも組み合わせは膨大になるため、人の頭で最適解を出すのは現実的ではありません。ここを機械に任せる、というのが本質です。

何を基準に順番を決めているか

ツールによって細部は違いますが、実用的なものはおおむね次の順で候補を並べます。上の条件で差がついたらそこで決まり、同じなら次の条件へ進みます。

候補を並べる順番
順位 見ているもの なぜその順番か
1 回答(対応可能 > 条件付き) 無理のない参加を優先しないと、次から回答が集まらなくなる
2 これまでの合計当番時間 回数だけでは、長時間の当番が続いた人の負担を拾えない
3 直近の当番日 合計が同じでも、間隔が詰まっていると負担感が強い
4 前日に当番があるか 連日は避ける
5 ランダム ここまで同条件なら、機械的に決めたほうが角が立たない

重要なのは、ランダムが最後に置かれていることです。ランダムが先に来ると、単なるくじ引きになり、偏りは解消されません。この順番の考え方については当番を公平に決める方法で詳しく扱っています。

自動割り当てに必要な材料

自動割り当ては、材料がそろっていないと動きません。逆に言えば、次の3つを用意することが準備のすべてです。

必要な3つの材料
1. 参加者の名簿 誰が対象かの一覧。今期参加しない人は対象から外しておく。
2. 日程と必要人数 いつ・何人必要か。当番が不要な日は「人数なし」と明示する。
3. 各自の回答 日程ごとの ⚪︎ △ ×。ここが一番集まりにくく、結果を左右する。

「送信済み」かどうかに注意

回答フォームに下書き保存の機能がある場合、入力しただけで送信していない回答は集計対象になりません。実行前に、誰が送信済みかを必ず確認してください。「回答したのに反映されない」の大半はこれが原因です。

うまくいかないときに見るところ

特定の人に偏っている

ほとんどの場合、原因は回答量の差です。⚪︎ を多く出している人ほど候補に入る回数が増えます。実績の偏りは自動で調整されますが、そもそも候補に入らない人には割り当てようがありません。回答率を上げるほうが効果があります。

人数が埋まらない日がある

その日の候補(⚪︎ と △ の合計)が必要人数に届いていません。次のいずれかで対応します。

  • その日だけ必要人数を減らす
  • 未回答の人に個別に声をかける
  • 手動で補う(× の人にも事情を説明して依頼する)

この人だけは必ずこの日に入れたい

先に手動で入れてから自動割り当てを実行すると、その分を確定させたまま残りを埋められるツールが多いです。順番を逆にすると上書きされることがあるので、手動が先と覚えておくと安全です。

自動化できないこと

正直に書くと、自動割り当てで解決しないこともあります。

  • 回答が集まらない問題…これは仕組みではなく運用の問題です。締切の明示と、未回答者の扱いのルール化で対応します。
  • 言葉にしていない事情…「あの人は最近忙しいから避けたい」といった配慮は、入力されていない限り反映されません。コメント欄などで拾い、手動で調整します。
  • 当日の急な交代…直前の交代は人が調整するしかありません。ただし、当番表がURLで共有されていれば、差し替え後の周知は一瞬で終わります。

自動割り当ての価値は「すべてを任せられること」ではなく、機械的に決められる部分を機械に渡して、人が判断すべき部分に時間を使えることにあります。

よくある質問

自動割り当てはランダムに決めているのですか?
いいえ。多くのツールでは、回答内容・これまでの当番実績・前回からの間隔などを順番に見て決めます。ランダムは、それらがすべて同じだった場合の最後の手段として使われます。
自動割り当ての結果は後から変更できますか?
ツールによりますが、手動で入れ替えられるものがほとんどです。事情のある日だけ手で直し、それ以外は自動に任せる使い方が現実的です。
回答していない人も自動割り当ての対象になりますか?
通常は対象外です。対象にしたい場合は、その旨をメンバーへ事前に伝えたうえで、手動で追加する運用にするのが安全です。
人数が埋まらない日程が出てしまいます。
その日に「対応できる」「条件付き」と答えた人が必要人数に足りていない状態です。回答の追加を待つか、手動で補うことになります。日程ごとの必要人数を見直すのも有効です。

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