Excelで当番表を作る方法|手順と、限界が来るポイント

ツール別のやり方

Excelでの当番表の作り方を、日付の入れ方から人数チェックの数式まで手順で解説します。あわせて、Excelだけでは苦しくなる場面とその見分け方も紹介します。

まず決めること:縦軸と横軸

Excelで当番表を作るとき、最初に決めるのは縦に何を並べ、横に何を並べるかです。ここを決めずに手を動かすと、途中で作り直しになります。

2つの型と向き不向き
構成 向いている場面
日付縦型 縦:日付/横:当番者1・当番者2… 当番日が決まっていて、その日の担当を書き込む場合。ほとんどの団体はこちら
名簿縦型 縦:メンバー名/横:日付 誰がいつ入るかを一覧で見たい場合。人数が多いと横に長くなり印刷しづらい

迷ったら日付縦型にしてください。印刷しても収まりやすく、スマートフォンでも縦スクロールで読めます。

表の骨組みを作る

1行目を見出しにして、次のように列を用意します。

列の構成例
A列 B列 C列 D列 E列 F列
日付曜日内容時間当番①当番②

「内容」列を入れておくと、朝練習・練習試合・行事などを1枚の表で扱えます。当番が不要な日も行として残し、内容に「当番なし」と書いておくのがおすすめです。

日付と曜日を自動で入れる

A2に開始日(例:2026/10/1)を入力し、A3に次の式を入れて下方向にコピーします。

=A2+1

曜日はB2に次の式を入れて下へコピーします。手で入力しないので、月をまたいでもずれません。

=TEXT(A2,"aaa")

土日に色を付ける

表全体を選択し、条件付き書式 > 新しいルール > 数式を使用して、次の式を設定します。

土曜:=WEEKDAY($A2)=7 / 日曜:=WEEKDAY($A2)=1

$A2 のように列だけを固定するのがポイントです。$を付け忘れると、行ごとに参照がずれて色が飛び飛びになります。

入れておくと楽になる数式

当番者を入力しただけでは、公平かどうかが分かりません。次の2つを別シートに用意しておくと、割り振りながら偏りを確認できます。

1人あたりの当番回数を数える

メンバー名を縦に並べ、その隣に次の式を入れます(当番欄が E列〜F列の場合)。

=COUNTIF(当番表!$E$2:$F$40, A2)

合計時間を数える

当番を公平に決めるためには回数だけでなく時間も見たいところです。所要時間を数値(時間)で持つ列を作っておき、SUMIFで合計します。

=SUMIF(当番表!$E$2:$E$40, A2, 当番表!$G$2:$G$40)

重複チェックも入れておく

同じ日に同じ人が2回入ってしまう事故は、条件付き書式で防げます。当番欄を選択し、=COUNTIF($E2:$F2, E2)>1 のルールを追加すると、重複したセルに色が付きます。

希望をどう集めるか

Excelは表を作る道具であって、希望を集める道具ではありません。ここが最大のつまずきどころです。

現実的な選択肢は次の3つです。

  • 紙で配って回収する…確実だが回収に時間がかかる。少人数向け。
  • LINEで聞く…返事は早いが、トークが流れて集計しづらい。
  • Googleフォームを使う…回答が自動で表に集まる。Excelと組み合わせやすい。

Excelで表を作るなら、集める部分はGoogleフォームに任せる組み合わせが、無料でできる範囲では最も手間が少なくなります。

Excelで苦しくなるポイント

Excelは万能ですが、当番管理では次の3つで限界が来ます。当てはまるものが増えてきたら、道具を見直す合図です。

Excelの限界と、その理由
場面 何が起きるか
人数が15名を超える 回数と間隔を同時に見ながら手で割り振るのが困難になる。数式で補助しても、条件を満たす組み合わせ探しは手作業のまま。
変更が頻繁に起きる 交代のたびにファイルを更新して配り直すことになり、最新版がどれか分からなくなる。
スマートフォンで見せたい Excelファイルは開けない方が出る。PDF化すると今度は変更に弱くなる。

逆に、メンバーが10名以下で、当番日が月に数日、変更もほとんど起きないのであれば、Excelで十分です。使い慣れた道具を無理に変える必要はありません。

専用ツールに移る場合の選び方はシフト管理アプリと当番調整ツールの違いにまとめています。

よくある質問

Excelの当番表テンプレートはどこで手に入りますか?
Microsoftのテンプレートサイトや無料配布サイトにありますが、団体ごとに必要な項目が違うため、この記事の手順で自分の団体に合わせて作るほうが結局は早く済みます。
ExcelとGoogleスプレッドシートはどちらがよいですか?
複数人で見る・スマートフォンから確認するならGoogleスプレッドシートが有利です。共有リンクを配れば全員が最新版を見られます。関数はほぼ同じものが使えます。
Excelで自動的に当番を割り振ることはできますか?
関数やマクロで作ることは可能ですが、回数・間隔・希望を同時に満たす処理は複雑になり、作った本人以外が保守できなくなりがちです。人数が多い場合は専用ツールを検討したほうが現実的です。
当番表をスマートフォンで見てもらうにはどうすればよいですか?
ExcelファイルをそのままLINEで送ると開けない方が出ます。PDFにするか、Googleスプレッドシートに移して共有リンクを配るほうが確実です。

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