スポーツ少年団の当番決めは、土日中心・兄弟姉妹・欠席連絡など特有の事情があります。よくあるつまずきと、負担を減らすための決め方の工夫をまとめました。
スポーツ少年団の当番が大変になる理由
スポーツ少年団の当番決めは、他の団体と比べて条件が多く、幹事の負担が大きくなりがちです。よくあるのは次の5つです。
| 事情 | 起きること |
|---|---|
| 土日に集中する | 参加できる日が家庭ごとに大きく偏り、特定の家庭に当番が集まる |
| 当番の種類が複数ある | 配車・お茶・会場準備・審判など、負担の重さが違う当番を同じ「1回」で数えてしまう |
| 兄弟姉妹がいる | 人数で数えると、兄弟のいる家庭の負担が2倍になる |
| 予定が動く | 雨天中止・試合日程の変更で、決めた当番表が崩れる |
| 学年で入れ替わる | 毎年メンバーが入れ替わり、前年のやり方が引き継がれない |
これらは「工夫でなんとかする」よりも、年度はじめにルールとして決めてしまうほうが確実に楽になります。
先に決めておくと揉めない5つのこと
1. 数える単位は「家庭」か「人」か
兄弟姉妹が所属している場合、1家庭単位で数えるのが一般的です。人数単位にすると、兄弟がいる家庭の負担が単純に倍になります。どちらにするかを明文化して、年度はじめに共有してください。
2. 当番の種類ごとに数えるか、まとめて数えるか
配車4時間とお茶当番1時間を同じ「1回」と数えると、必ず不満が出ます。おすすめは次のどちらかです。
- 種類ごとに別々に回数を数える(配車は配車で公平に、会場当番は会場当番で公平に)
- 合計時間で数える(4時間の配車は、1時間の当番4回分と考える)
考え方は当番を公平に決める方法で詳しく扱っています。
3. できない事情の扱い
車を持っていない、ひとり親、下の子が小さいなど、当番に出られない事情があります。その都度お願いする形にすると、頼む側も頼まれる側もつらくなります。
「申告があれば免除し、代わりに名簿整理などの持ち帰りできる作業をお願いする」といった基準を先に決め、申告の窓口(役員のうち1名)を用意してください。
4. 欠席・中止のときの扱い
雨天中止になった日の当番を「1回」と数えるかどうかを決めておきます。数えないなら、翌月の割り振りで前回中止だった人を優先する、といった扱いも決めておくと公平です。
5. 代理を探す責任は誰にあるか
急に行けなくなったとき、本人が代わりを探すのか、幹事が調整するのか。ここを決めていないと、当日に押し付け合いが起きます。「まずは本人が探し、見つからなければ幹事に連絡」という二段構えが実務的です。
月ごとの進め方
ルールが決まっていれば、毎月の作業はほぼ機械的になります。
| 時期 | やること |
|---|---|
| 9月上旬 | 練習・試合の予定を確定し、当番が必要な日と人数を書き出す |
| 9月中旬 | 希望日の調査を配る(締切は9月20日など明記) |
| 9月下旬 | 未回答の家庭にだけ個別に声をかける |
| 9月末 | 割り振って当番表を共有する |
| 随時 | 変更が出たら当番表を更新し、変更点だけを連絡する |
希望を集める部分はLINEやGoogleフォームが使えます。予定変更が多い団体では、当番表をURLで共有して更新していく形にしておくと、配り直しがなくなります。
そもそも当番を減らせないか
決め方を工夫する前に、当番そのものを減らせないかを一度検討する価値があります。負担が理由で入団を見送る家庭は少なくありません。
- お茶当番…各自で水筒持参にすれば当番自体が不要になる団体もあります。
- 配車…現地集合・現地解散にできる会場では、配車当番を置かない選択肢があります。
- 会場準備…全員が15分早く来て一緒にやる形にすると、当番として割り振る必要がなくなります。
- 写真・動画…有志にして、当番から外す。
「昔からやっているから」で続いている当番は、意外と多いものです。年度はじめに一度洗い出してみてください。
来年度への引き継ぎ
スポーツ少年団は毎年メンバーが入れ替わります。引き継ぎで残すべきものは次の3つだけです。
- 決め方のルール(数える単位、免除の基準、代理の責任)
- 今年度の当番実績(誰が何回・何時間入ったか)
- 当番が必要な日と人数の一覧(年間の型)
この3つを1つの場所にまとめておけば、次の幹事は「今年の型を複製して日付を差し替える」だけで始められます。
引き継ぎに強い形にしておく
ルールと実績が個人のスマートフォンやパソコンの中にあると、引き継げません。共有できる場所(共有フォルダ、または全員がURLで見られるツール)に置いておくのが、次の代への最大の配慮です。
よくある質問
- 兄弟姉妹が所属している場合、当番は1家庭で1回ですか?
- 団体によりますが、1家庭単位で数えるのが一般的です。人数単位にすると兄弟のいる家庭の負担が大きくなり、退団の理由にもなりやすいためです。どちらにするかは年度はじめに明文化してください。
- ひとり親家庭や共働き家庭への配慮はどうすればよいですか?
- 個別に交渉するのではなく、申告の窓口と、免除または別役割への振り替えの基準を先に決めておきます。事情そのものを説明させない仕組みにするのが配慮です。
- 当番をドタキャンされたときはどうすればよいですか?
- 代理を探す責任を本人に負わせるか、幹事が調整するかを事前に決めておきます。決めていないと、その場で押し付け合いになります。
- 配車当番の負担が偏ってしまいます。
- 配車は車の大きさや免許の有無で偏りやすい当番です。配車と会場当番を別々に数え、それぞれで回数をならすと納得が得られやすくなります。